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例会報告（第15回） 開催日：201１年5月22日 今回のテーマ「わたしたちはからだの復活を信じます。」２０２〜２０６ 人間の肉・人間のからだの復活、キリストの復活が今回の主たる討論になりました。識者は、何時もの通り、聖書に関連ある箇所を指摘され、聖書を全員で朗読しました。人間は、神から造られましたが、肉は弱く死すべきと表現されています。死はこの世の終わりです。寿命があり、この間に私たちは変わり老います。この世の生物と同様にいのちの終わりは死です。人間には神より支えられている霊魂が存在します。この霊魂が終わりの日に肉体でなく身体に併せ復活するのです。復活まで長い時間を要します。仏教では死ねばその生の業に従って六道（天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道）を輪廻転生します。人間は阿弥陀仏のもとで仏に成る修業を続けます。神道の死生観は死後死霊となり穢れをもち祭祀で浄化され、祖霊を経て祖先神になります。仏教は仏を目標にし修行にて解脱をしますが、キリストの神は、常に人間に手を差し伸べます。修行にて掴む神ではない。神より親しく人間に近付く。神が人間を造った方であるためです。復活は聖書の通り神の子キリストお独りです。キリストが葬られた墓の存在は現存しません。キリストは死者の中より復活し、風評でなく、５００〜７００人の人々が蘇ったキリストを目撃しています。此処が重要なポイントで、聖書を引用しながらキリストの復活について討論しました。パウロはコリント書で逆説的に解説しています。「キリストは死者の中から復活した」と述べ伝えられているのに、あなた方の中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか。死者の復活がなければ、キリストも復活しなかったはずです。キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰も無駄です。しかし実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです（コリント一１５−１２−２２）。 私達の死は、地上における人間の旅路の到着点であり、神がお与えになる恵みとあわれみの時の終わりです。人は自分の人生を神の意図に沿って全うし、また行く末を決定しなくてはなりません。「わたしたちの地上生活の一回限りの行程」が終わると、わたしたちは、別の人生を生きるためにこの世に戻ることはありません（教会憲章４８）。死は、キリストにより変質されました。神の子であるイエスもまた、すべての人が負うべき死を受け入れられました。しかし、キリストは死を前にして、死を恐れながら御父の旨を服従し、死を受け入れました。「イエスの従順が、死の呪いを復活に変えました（ローマ５：１９−２１）。キリストのおかげで、キリスト教的死は、肯定的な意味を持つことになります。わたしにとって、生きるとはキリストであり、死ぬことは利益なのです（フィリピ１・２１）。わたしたちは、キリストとともに死んだのなら、キリストとともに生きるようになる（二 テモテ２・１１）。死者からの復活は、キリスト教を信ずるわたしたちにとっての願いです。イエスは、私たちは「復活であり、いのちである」（ヨハネ・１１．２５）わたしたちは、どのような変容で復活するか想像と理解を超えています。しかし、感謝の祭儀にあずかるわたしたちは、すでにキリストによるわたしたちのからだの変容を前もって味わっているのです（聖イレネオ 異端反駁）。キリスト教的死の本質的な新しさは、キリスト者は新しいいのちに生きるためにすでに洗礼によって秘跡的には「キリストとともに死んで」おり、わたしたちがキリストの恵みのうちに死ぬならば、肉体的な死はその「キリストとともに死ぬこと」を完遂し、わたしたちをキリストのあがないのわざに完全に組み入れるということです（アンチオケの聖イグナチオ）。死者の復活はキリスト教の根本的本質であり、復活を抜きにしては、キリスト教は成立しません。復活するのはキリスト教のみです。今回の勉強会で我々が最も関心のある教義の中枢、キリストの復活、人間のからだの復活を学んだ。 神に感謝 |